自己視線恐怖症とは
こちらでは視線恐怖症の中の自己視線恐怖症について取り上げます。
自己視線恐怖症とは自分の視線が他人に不快感を与えているのではないかと感じ、人と目を合わせることに恐怖を感じる心の病です。
病院では「不快感を与えているのは思いこみだ」と言われることが多いですが、不快感を与えていることは事実で、それは緊張の伝播と、相手を「私の視線恐怖症」にしてしまうことからも明らかです。
鈍感な人は自己視線恐怖症の人と話しても大丈夫ですが、繊細な人は違和感に気づいた時から自己視線恐怖症の人と同様の恐怖を感じるようになります。
一度違和感に気づいた相手は次からも恐怖に襲われるため、自己視線恐怖症の人と話すことを嫌うようになり排除したいとまで考える場合もあります。
恐怖突入の時間の長さ、目をそらしても合わせても恐怖から逃れられないこと、他人に恐怖を移してしまうことから自己視線恐怖症は数ある恐怖症の中でも最上位と言える辛さの病気です。

自己視線恐怖症チェック
- 人と目を合わせると極度に緊張する
- 自分の視線は相手を不快にする
- 視線をどこに向ければいいかわからない
- 視線をそらすタイミングがわからない
- 目を合わせないのは失礼だと感じる
- 目が合うと相手が目を見開く時がある
- 無神経な人と話すのが楽
- 優しい人と話すのがしんどい
自己視線恐怖症の原因
本人が何らかの理由で他人を警戒し始めた時に起こります。
一度自己視線恐怖になると他人に対し更に警戒心が増すため加速度的に恐怖が増します。
根本原因は自身の性格を起因とする過剰な防衛反応です。
自己視線恐怖症の治療
一度自己視線恐怖になると連鎖的に恐怖反応が起きるためトラウマの数が多く治療の難易度は高いです。
問題点を一つずつ特定し受け入れるべきことは受け入れ、不要なトラウマは取り除いていきます。
森田療法
自己視線恐怖症の自分を受け入れる訓練を行う他、根本原因となる自分自身の性格を受け入れる必要があります。
認知行動療法
目を合わせることに対するトラウマ、他人への警戒心を取り除きます。
治療によって得られるもの
- 人と普通に話せるようになる
- 疲れにくくなる
- 人に嫌われにくくなる
- アイコンタクトが取れるようになる
- 人から信頼されるようになる
- 地獄のような日々が終わる
当院の治療実績
課題達成者の実績
100%
脱落者も含めた実績
未集計
自己視線恐怖の完治については線引きが難しいため、患者さん自身がOKと言われた時点で完治と見なします。
人生が劇的に楽しくなるため時々違和感が出るぐらいにまで収まれば皆さん卒業されていきます。