パニック障害とは
パニック障害とは不安障害の1つで日常生活の中で突然激しい不安を感じる病気です。
特徴的なのはパニック発作と呼ばれる発作が起こることです。
パニック発作では主に以下のような症状が現れます。
・激しい発汗
・呼吸困難
・吐き気
・めまい
・動悸
・震え
発作が起こると(このまま死んでしまうのではないだろうか)と思うほどの強い苦しみが襲いますが、死に至ることはありません。
しかし発作のトラウマから発作が起こる状況を回避しようとする「回避行動」を取ったり、(また発作が起こるのではないだろうか)と発作が起こること自体に恐怖を感じる「予期不安」が起こるようになり、徐々に社会生活が難しくなっていきます。
原因
以前は「気持ちの持ち方」「考えすぎ」が原因と言われることが多かったですが、最近はパニック障害に対する正しい認識が広がりただの気持ちの問題でないことが明らかになっています。
生まれつきの性格や遺伝、育った環境が関係しているとも言われていますが、要約するとそういったこともすべて含めた脳の神経伝達物質の異常こそが原因です。
治療法
パニック障害に対しては様々な治療法が試みられており、主に以下のようなものがあります。
薬物療法
抗不安薬:脳の過剰な反応を抑えパニック発作が起きないようにします。
抗うつ薬(SSRI):漠然とした不安感を取り除き、気分が前向きになるようにします。
精神療法
不安に対する考え方、受け取り方を変える認知行動療法の他に、
エクスポージャー
不安を感じる場面から逃げず不安が落ち着くことを感じ取ります。
対処法を知ることで不安を和らげる効果があります。
瞑想
脳に休息を与えることで精神状態を落ち着けようというもの。
一定時間雑念を振り払い何も考えない状態を作ります。
[院長所見]
一定の効果が見られるものの瞑想だけで完治することは難しいでしょう。
ヨガ
ヨガによる深い呼吸で精神状態を落ち着けようというもの。
またインナーマッスルを鍛えることができると言われています。
[院長所見]
当院にもヨガを習っている方が多く来られます。私も個人レッスンを受けていたことがありますが、精神疾患に対してはほとんど効果がありません。
当院での治療法
当院ではパニック障害の治療にも森田療法を導入しています。
「森田療法がパニック障害にも効くの?」と言う声が聞こえてきそうですが、正確には森田療法をパニック障害向けに改良したものになります。
また軽度の方には認知行動療法を行います。認知行動療法で認知の歪みを直すことは精神疾患に効果があると言われますが、どの認知の歪みが原因かを特定することが一番大切です。
当院ではピンポイントで原因を特定しますので治療開始後すぐに実感が得られます。
何ヶ月も色々な治療法や対応方法を試している間に根本治療できてしまうので、どこに行っても治らなかった方、ぜひ一度当院の治療をお試しください。