対人恐怖症とは
人前に立つと「嫌がられたり不快感を与えてしまうのではないか」と考えてしまい、強い不安や恐怖、緊張を感じてしまう症状。
対人関係を避けようとする神経症の一種。
対人恐怖症でない方は、スピーチの際に緊張して汗を書いたこと、頭が真っ白になったことを思い浮かべてもらうとわかりやすいです。
ただ、スピーチの場合はスピーチが終われば症状も終わりますが、対人恐怖症の場合そうはいきません。
重度の対人恐怖症では人と話す度に頭が真っ白になりますので、仕事など通常の社会生活が送れなくなります。対人恐怖症でない方は「丸一日職場の人と話すことを避けなければいけない」というルールがあると考えればわかりやすいです。
それはとても苦痛です。孤独で、また理解のない職場では「変なやつ」だと思われることがあります。それが毎日続きます。
辛く孤独な上、周りからも理解してもらえない対人恐怖症の苦しみはかかった本人でないと本当の意味では理解できないものがあります。
対人恐怖症の種類
対人恐怖症にはいくつか種類があります。
発作のきっかけとなる状況毎に別名で呼ばれることがあります。
- 対人恐怖症
- スピーチ恐怖症
- 視線恐怖症
- 赤面恐怖症
- 電話恐怖症
- 会食恐怖症
- 恋愛恐怖症
全体を総称して神経症・社交不安障害・SADなどと呼ばれたりもします。
たくさん種類があるように見えますが、発作のきっかけが違うだけで原因はすべて同じであると当院では考えています。
理由として一つの症状が出ると時間の経過と共に徐々に他の症状も現れてくるためです。
原因
対人恐怖症の原因はセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質の分泌異常だと言われています。
また、性格や育った環境が関係しているとも言われています。
[院長所見]
一般的に上記のように言われていますが、原因を探している方が知りたいのはそこではないと思います。「セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質の分泌異常」ではなく、なぜ分泌異常が起きるのか、根本原因が知りたいのだと思います。
そして発症するためには何かきっかけがあります。
「人前で恥をかいた」、「冷たい目で見られた」などそれが事実かどうかを問わず『本人が辛い思いをした何か』をきっかけとして発症します。
対人恐怖症の症状
最初は「発作」と呼ぶほどでもない小さな緊張が起こります。
その時はまだ本人もそれが対人恐怖症という自覚はありません。
2度、3度と発作を繰り返す内に発作が習慣化し、そして、症状は徐々に重くなっていきます。
その段階になってようやく「対人恐怖症ではないか?」と自覚していきます。
重症化した場合、発作が起きると強い恐怖心から全身に緊張が走るようになります。極度の緊張により神経が張り詰め、思考が停止し、動悸が起こり、汗が流れ出ます。「汗がにじむ」程度ではなく文字通り「ポタポタ」と汗がしたたり落ちるのです。発作が起きる状況を抜けると途端に症状は治まりますが、極度に緊張していたことによる疲労感や頭痛が残ります。
極度と何度も言いましたが、文字通り「極度」です。これ以上は緊張できない程の緊張です。
発作が習慣化すると今度は発作が起こることへの恐怖心が生まれます。
それを「予期不安」と言います。
これから人と話さなければいけない。これから人前に出なければいけないというときに、「発作」が起きることを予期してしまい、その状況に突入する前から緊張状態に入ります。
もちろん発作の方が恐怖心、緊張共に大きいですが、予期不安だけでめまい、動悸、発汗が起こります。
また、併発しやすい症状として片頭痛と鬱病(うつびょう)が挙げられます。
結果として「ひきこもり」になる場合もあります。
対人恐怖症と人見知りについてですが、発作が起きるかどうかの違いで対人恐怖症の前段階であると考えられます。
治療法
治療法については以下のようなものがあります。
ゆっくり休む
休職してゆっくり休むことにより疲れを取ります。
症状が改善する等、一定の効果が出ることもありますが、通常復職すると再発します。
薬物療法
薬の合う、合わないがありますが、合えば一定の効果があります。
[院長所見]
誤った治療方法です。状況を悪化させるケースが非常に多く、当院では薬物療法をされている方ほど治療に時間がかかります。
また服薬されている方で服薬前以上に精神状態が不安定な方を見かけます。
当院では、依存性があること、根本治療ではないことからお勧めしておりません。
認知行動療法
思考の癖を治す治療法です。
同じ状況でも受け止め方次第で結果が変わるという考え方です。
[院長所見]
悪い考え方を治すというのはストレス軽減に一定の効果があると思います。
私も認知行動療法はおもしろいので好きです。
ただ、長い間かかって積み上げてきた認知を修正することは簡単ではなく、
認知行動療法だけで対人恐怖症を治すというのは相当難しく思います。
意識しない
病院でよく言われるのが「変じゃないから意識しないように」です。
[院長所見]
恐怖心を感じる状況でそれを意識しないでいることは非常に難しく、
それができるのであれば100mの高さの平均台を渡れるはずです。
対人恐怖症になったことがない人が言える言葉です。
森田療法
「あるがままに生きる」ことを勧める治療法。森田療法を掲げるクリニックも多いですが、「あるがまま」の意味を理解していないことが多く、実際の森田療法とはかけ離れています。
[院長所見]
たくさんの病院が森田療法をうたっていますが本来の森田療法とは程遠い実感を受けます。当院では原点に帰った本来の森田療法に基づいた治療法を導入しております。
対人恐怖症で悩まれている方へ
大阪メンタルカウンセリング院長の佐藤です。
インターネット上で検索すると「対人恐怖症が改善できる」と書かれているサイトがたくさんあります。
では、どうして「どの病院に行っても何年も治らない」という方が溢れているのでしょうか?
理由は簡単です。その人達には「治せない」のです。
私も「どこに行っても治らない」と言っている一人でした。
対人恐怖症のせいで悲しい思い、寂しい思い、辛い思いを抱え、将来に絶望しました。
世の中が真っ暗に思えました。それでも誰も治してくれませんでした。
泣いても、怒っても状況は変わりませんでした。
誰も治せないのだと気づいてから私は対人恐怖症を克服するため、
あらゆる治療法を調べ、それを試し、9年かかり克服しました。
克服した結果から考えてみると対人恐怖症の原因と一般的に言われているものは概ね合っていました。
問題は治療法でした。
上で書かせて頂いた一般的に言われている原因と一般的に行われている治療法ですが、辻褄があっていません。
全く効果がないとは言いませんが、「そこではない。」というのが私の見解です。
私は対人恐怖症を克服しましたが人生が半分終わってしまいました。
皆さんには私のようになってほしくありません。
最短で克服できるよう適切な方法をアドバイス致しますので、
「どこに行っても治らなかった」という方、ぜひ当院のカウンセリングを試してみてください。
最後にこれが私の信念です。
「絶対に助ける」